毎日新聞『朝食抜き 脳卒中リスク高まる がんセンターなど確認』
http://mainichi.jp/articles/20160205/k00/00e/040/199000c
この記事に対する私の意見です。
医学を統計学で読み解くと、もっともらしい結論が導かれる。
1) 小さく生まれた子は将来成人病になる。
結論:栄養不足が成人病の原因だ。
Developmental Origins of Health and Disease
(DOHaD :ドーハッド)説
未熟児や低出生体重児を生んだ母親は、子供に可能な限り食べ物を与えようとする。
ほかの子に負けてはいられない。
小さく生んだ母親は、懺悔と愛情でこうした行動に走る。
60年後成人病が増えてもそれは妊娠中の低栄養だと言えるのだろうか?
2) 妊娠後期母体ケトン体が高いと生まれた子の知能発達が遅れる。
結論:ケトン体高値は知能発達に影響する。
妊娠中の母体ケトン体が180μmol/L群と100μmol/L群で比較したら180μmol/L群の方が知能発達が遅れたという。
(私が新生児の平均ケトン体値が240μmol/Lということや、つわりの妊婦がケトン体が3000μmol/Lという結果を出したことで、この程度のケトン体値の比較に意味がないことがわかってしまった)
3)朝食をとらないと将来脳出血がふえる。
これが今回の国立がんセンターの研究である。
郡山の新井圭輔 先生の言うように、こうした微妙な相関関係を、因果関係にしてしまうのはおろかとしか言いようがない。(新井先生の投稿はこちら)
江戸時代までは1-2食、朝食に何を食べるかは全く問わないで朝食の有無と将来の脳出血を結びつける。
私は朝食をやめて8年になるが快調この上ない。
104歳の日野原重明氏は1日3食は間違いだと言っておられ、お元気である。