健康長寿に生きるためには、
糖尿病のみならず癌や認知症についても、大事な代謝の救世主、『ケトン体』を正しく理解していくことが大切です。
「第19回日本抗加齢医学会」
6月16日、パシフィコ横浜にて「第19回日本抗加齢医学会」が開催されました。 この学会は、 多くの科にわたる日本でも規模の大きな学会です。
今回私は、抗加齢栄養療法指導講習会の講師をつとめさせていただきました。
「健康長寿とケトン体」「ケトン体とは何か?」です。
ほかにも、お二方の先生による講義もありました。
田中宏明先生「腸と上咽頭から迫るアンチエイジング」
田中善先生「腸内フローラ移植の現状と発展性」
今回は、抗加齢医学会ですので、認知症予防や症状改善にケトン体が効果的ということを中心に、ケトン体を産生するMCTオイルの活用や、現在研究が進んでいるポリケトン体についてもお話しをしました。
ケトン体が出る食事とは、必須栄養素をとる食事とも言えます。精製された糖質を控え、必須栄養素が豊富なたんぱく質や脂肪を摂取することです。
医師の中でも、身体を動かしている大切なエネルギーが、糖質だと思い込んでいる方が多いのですが、実は、心臓はケトン体を主な基質にしていて、ケトン体のおかげで、寝ている間も、安全に生きているのです。(ハーパー生化学 原書30版)